イェラン・セルシェル

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   イェラン・セルシェルはデンマーク・コペンハーゲンのデンマーク音楽アカデミー在学中の1978年、第20回パリ国際ギターコンクールで優勝。クラシックギター奏者にとって最大手のレーベルであるドイツ・グラモフォンと契約を結み、音楽人生をはじめました。

   ソロ奏者として、スウェーデンから出発し、ヨーロッパ、北米、南米、中国、日本などの世界各地にツアーを開催。スカンディナヴィア内のほとんどのオーケストラや、新日本フィルハーモニー交響楽団・イギリス室内管弦楽団・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団・ヨーロッパ室内管弦楽団といった著名なオーケストラと共演を重ねています。クラウディオ・アバド、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、アレクサンダー・ギブソン、シクステン・エールリンク、ウォルデマール・ネルソン、エサ=ペッカ・サロネンなどの指揮家とも共演。

   1991年10月、セルシェルがホアキン・ロドリーゴ90年生誕の音楽会で、『アランフエス協奏曲』を演奏し、この偉大なる作曲家を記念しました。その後、プエルトリコでも記念コンサートを開催。セルシェルは日本でも何度もツアーを開催。1996年6月、招聘を受け、独奏会や、ギル・シャハム及び工藤重典(くどうしげのり)と共にデュオ。2007年11月、13度目の日本ツアーを行いました。ドイツ・グラモフォンの専属アーティストとして、イェラン・セルシェルは独奏で19枚もレコードを収録し、その中に、バッハのリュート作品全集も。1990年、オルフェウス室内管弦楽団と共演し、ドイツ・グラモフォンでリリースしたホアキン・ロドリーゴとの『アランフエス協奏曲』と『ある貴紳のための幻想曲』、エイトル・ヴィラ=ロボスとの『ギター独奏曲』などは約15万枚も売り上げています。

   2007年、セルシェルはチェロリスト・王健さんともレコードを収録し、2008年〜2009年にかけて、全世界巡演を果たせました。過去の数年で、セルシェルはヴェルビエ音楽祭やヨーロッパのトップ音楽祭に出演。2009年のイスタンブル国際音楽祭にも参加し、スカンジナビア地区でもツアー。2010年、ベルグラード音楽祭に再び参加し、韓国でも音楽会を。2010年〜2011年にかけて、アメリアと日本の音楽会も開催。2013年〜2014年の音楽シーズンでも、ノルウェイとドイツでツアーを開催しました。セルシェルは近年において、スウェーデンで唯一ギター演奏の教授称号を受けた音楽家です。スウェーデンや国際でも、セルシェルはテレビやラジオに数多く出演。

   2006年1月、セルシェルはLitteris et Artibusの称号を受賞し、スウェーデン王立音楽アカデミーの一員となりました。

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